2026-06-30
肩関節外科症状
脱臼を繰り返すことにより、その後軽度の外力でも脱臼を繰り返すようになった状態です。

反復性脱臼になると肩関節の外転外旋に対して脱臼不安感を訴えます(anterior apprehension sign 陽性)。
発生頻度
若い男性に多い(男女比は4:1)
| 初回脱臼の年齢 | 反復性脱臼に移行する割合 |
|---|---|
| 10代 | 90%以上 |
| 20代 | 80% |
| 30代 | 50% |
脱臼しやすい肢位


治療
反復性肩関節脱臼の治療は手術が基本です。
鏡視下Bankart(+Riclosure/Remplissage)
脱臼の第一選択となる手術になります。前方関節唇(ストッパー)を肩甲骨の受け皿の上に持ち上げて脱臼しないようにします。
症例によっては腱板疎部を縫合するRiclosureや、凹んでしまった骨頭後上方部に腱板を埋め込むRemplissageを追加して補強します。
※装具の理解できる年齢で適応:中学生以上~高齢まで


Bankart手術の術後リハビリ
ウルトラスリングを約4週間着用
|
時期 |
内容・可動域の目安 |
| 術後1週~ | ウルトラスリングの枕を除去して肩の運動(リハビリで)を開始。 |
| 術後2週~ | 屈曲外転(腕を外側に開きながら前にあげる)は90度まで。 |
| 術後3週~ | 外旋は0度まで。 |
自分で動かすのは装具が外れた術後4週後からです。
※外旋を制限するのは縫合した関節唇が断裂しないようにするためです。
退院後のリハビリは術後3~5ヶ月、週2回ほどの通院が必要です。
手術を行っても再脱臼をゼロにすることはできません。
リハビリで脱臼しない姿勢を意識する練習をします。
着替え、シャワーの練習
退院までにリハビリで着替えとシャワーの練習を行います。
自立すれば退院可能です。
若年者はほとんどの方が1週間以内に退院します。

鏡視下併用烏口突起移行術(Bristow/Latarjet)
ラグビー、柔道などのコンタクトスポーツ、てんかん、全身の弛緩性の病態、再手術例で行います。
烏口突起の骨を10~20㎜ほど切り、肩甲骨の受け皿の前でスクリューで固定します。骨につく共同腱のスリング効果も手伝い、より強固な固定となります。
成長線が残っている年齢では①が優先になります。
※高校生以上で適応としています。

Bristow/Latarjet手術の術後リハビリ
| 時期 | 内容・活動域の目安 |
| 術後1週~ |
枕除去 |
| 術後3週~ |
他動運動開始 制限:屈曲外転90度、外旋0度まで 骨融合をみながらアップ |
| 術後4週~ |
自動運動開始。 制限:脱臼肢位のみ禁止 |
手術を行っても、再脱臼をゼロにすることはできません。
リハビリで脱臼しない姿勢を意識する練習をします。
※ラグビーについて
8週からランニング、パス
12週から抵抗運動開始
4ヶ月からコンタクト開始
5ヶ月での試合復帰を目指す
肩甲骨関節窩骨折
同じ方法で骨折も鏡視下にて治療することができます。





